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【本棚】『困った老人のトリセツ―25の事例と解決策』

更新日:2024.11.04 公開日:2024.11.04

タイトルはセンセーショナルですが、
・歳を重ねた親とのコミュニケーションに悩んでいる方
・仕事で接する高齢の方とのコミュニケーションに悩んでいる方
・街中で「なんであんな態度をとるんだ!」とイライラしていまう方
にはぜひぜひ読んでいただきたい本です。

困った行動のほとんどの原因は「脳」にあり、
特に、“前頭葉の萎縮”“セロトニンの減少”が大きく影響しているという解説を読み、
なるほど!と納得しました。


前頭葉の萎縮

前頭葉が衰えると、大きく分けて以下の4つの老化現象が見られると解説されています。
1.意欲の低下
2.感情抑制機能の低下
3.判断力の低下
4.性格の先鋭化

一日中ゴロゴロしていたり、お風呂に入るのも面倒になったり、
理性のタガが外れて、万引きやセクハラ、突然キレてしまう…
なんで!?というような詐欺まがいのセールスに引っかかってしまう
最近より頑固により疑い深くなった…など、
これらの傾向は、前頭葉の衰えが原因かもしれません。


セロトニンの減少

セロトニンは年齢とともに減少してしまうため、高齢者の5%がうつだと言われています。

認知症を疑う前に「うつ」を疑う方がよいとも解説されています。

<老人性うつの疑い>
・異常がないのにしきりに身体の不調を訴える
・夕方になると落ち着かなくなり言動がおかしくなる
・睡眠パターンが乱れる
・家族のうしろを一日中ついて回ったりずっと話し続けるなど、イライラして落ち着かない
・非現実的な妄想にとらわれる
・記憶力が低下


感覚機能の低下

目や耳などの機能が低下し、老眼や白内障だけでなく、
明るい所から暗い所に移動したときの順応に時間がかかるようになります。

また、高音が聞き取りにくくなるため、若い女性は特に
「低い声」で「ゆっくり」話すように工夫をした方が伝わりやすくなります。


心理的状況

退職に伴うアイデンティティや充実した生活や仲間の喪失や、
できないことが増えたり、やがて伴侶や身近な人を失うかもしれないという不安など
心理的にとても厳しい状況に置かれます。

昨今では、さらに高齢者の邪魔者扱いや老害呼ばわりなど社会的にも厳しい状況に置かれ、
自己愛や自尊心を持つことが難しくなっています。


上記のようなさまざまな原因を挙げながら、次の25の“困った”事例に対する解決策を提示してくれています。

≪周囲に迷惑をかける系の事例≫
①免許返納、②キレやすくなる、③万引き、④ゴミ屋敷、⑤ありもしないことを触れ回る

≪お金に関わる事例≫
⑥詐欺まがいのセールス、⑦パチンコ、⑧アダルトサイトの高額請求、⑨生前整理してくれない、⑩財産目当ての再婚

≪日常生活に関わる事例≫
⑪一日中ゴロゴロ、⑫昼夜逆転、⑬濃い味を食べる、⑭オシャレせず風呂も入らない、⑮脂身を食べる、⑯働こうとする、⑰愚痴っぽい

≪病気・健康状態に関わる事例≫
⑱病院に行きたがる、⑲物忘れするのに病院を拒む、⑳酒・タバコ、㉑骨折・入院からボケてしまう、㉒薬を飲まない、㉓ひとり暮らしを続ける、㉔夕方にイライラ、㉕幻覚


誰もがいつかはたどる道。
今の自分のストレスを減らすためにも、将来のやさしい社会のためにも、
参考になるお話が盛りだくさんです!

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